究極のバッドエンド、オマケ人生『ヒミズ』
概要
- 巻数:4巻【完結】
- 作者:古谷実
- ジャンル:青年マンガ/学園/ヒューマンドラマ/映画化
- 出版社: 講談社
- 雑誌: ヤングマガジン
ド派手な刺青(いれずみ)。ヤクザのくれたピストル。中学の卒業証書。茶沢さんとの、溺(おぼ)れるセックス。そして、「自分にしか見えないバケモノの姿」……!! 憎き実父を手にかけたせいで、「おまけの人生」を歩むことになった住田。「世の中で一番悪い奴を成敗する」という目標にすがり、もはや命をつなぐのみ。「普通の人生に戻れる」チャンスに揺れつつも、パーフェクトな絶望に向けてひた走りゆく、彼の両手に残ったものは――!?青春残酷物語
メガヒットGAG大作『行け!稲中卓球部』から一貫して、「人生とは何か?」というテーマを問うてきた漫画家・古谷実。その魂をつぎ込んで描き出される、圧倒的な「絶望の世界」!!
あらすじ
貧乏な家庭に育った主人公の住田は、母親と2人で暮らしながら平凡な日常に幸せを感じていました。
そこに借金まみれの蒸発した父親が現れ、 金を無心されたことから、衝動的に殺害をしてしまいます。
殺人犯という特別な人間になってしまったことで、これからの人生を「オマケ人生」として自分自身に1年間の猶予を与え、少しでも残りの命を意味のあるものにしようと悪人殺しを考え付きます。
そこに、主人公に好意を寄せる同級生の茶沢さんと出会い、今までの平凡な日常を取り戻そうと考え直そうとしますが、最終的には「人生の終わり」を選択してしまいます。
とにかく報われない漫画で、終わり方も後味が悪く、読後の喪失感が何とも言えません。
映画化され、有名になりましたが、漫画の方が鬱感がより一層際立っています。
「ヒミズ」とは
モグラ科の一種で、和名が「日見ず」。
日光が照る所には出てこない習性から、日の当たる普通の生活ができない、社会からはみ出してしまった主人公を表していると思います。
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