どうして僕は、ちゃんと人を愛せないのだろう。『人間失格』
概要
- 巻数:3巻【完結】
- 作者:古屋兎丸/太宰治
- ジャンル:青年マンガ/教養・文芸/ヒューマンドラマ/コミカライズ(小説・ゲーム)
- 出版社: 新潮社
- 雑誌:バンチコミックス/月刊コミックバンチ
太宰治の希代の問題作「人間失格」を、現代社会を舞台に変え、完全コミック化!「恥の多い生涯を送ってきました」――ネット上に見つけた大庭葉蔵の独白が赤裸々に綴られたページ。掲示されていた3枚の写真は、葉蔵の転落の人生の軌跡を描いていた。読み進めるほどに堕ち、崩壊していく葉蔵の人生。彼は何を恐れ、逃げていたのか。鬼才×鬼才、100年に一度の出会いが生み出した究極にして最強のコラボレート作!ここに登場!!
あらすじ
何の苦労もない裕福な家庭に生まれ、万人に好かれる美少年として育った、主人公の大庭葉蔵(おおばようぞう)。
その道化の仮面の下にあったのは、人に怯え、何の目標もなく、流されるままに生きて行く、虚無の表情でした。
そんな彼が生まれて初めて愛することができる女性と出会いますが、流されるままに行き着いた先は、心中という行為でした。
生き残ってしまった葉蔵は、金・世間・他人、つかむ場所のない深い暗闇の波間で、掴むことができたのは、「女」 に巣食うことでした。
そんな彼が送る人生とは…
人間が壊れ、破滅し、堕ちていく様子が描かれ、最後は禁断の果実に手を出し、深い深い暗闇に落ちてしまう、不幸の物語です。
他の作品でもそうですが、恐怖や君悪さを表現するのが本当に上手い作家さんだなって思います。
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