僕たち3人は森の中でいつも同じ月を見上げていた『同じ月を見ている』
概要
- 巻数:7巻【完結】
- 作者:土田世紀
- ジャンル:青年マンガ/ヒューマンドラマ/サブカル・個性派
- 出版社:小学館
- 雑誌:ヤングサンデーコミックス/週刊ヤングサンデー
ある夜、ひとりの少年が1本のペンを手に、少年院から脱走した。その男の名は水代元。2年前のある忌わしい事件の犯人として捕まり、少年院に収容されていたのだ。元は、幼い頃から絵を描くのが好きで、人の心の中に浮かんでいることを絵にできる不思議な少年であった…。数えきれないほどの不幸を背負いながらも、全身全霊で真実の愛を貫き通す男・ドンが見せる、切ないほどたくましい青春像!!
あらすじ
幼なじみの心臓病を抱えるエミと、エミの病気を治したい一心で医者の道を歩む鉄矢の恋人同士の二人のもとに、もう一人の幼なじみである主人公・ドンが刑務所から脱走したとの知らせが届きます。
恋人のエミを取られてしまうのではないかと不安を抱える鉄矢、心が揺れ動くエミの前に、誰よりも純粋な心を持ち、人の心を絵に描き出し、その人を癒してしまう不思議な力を持つドンが7年ぶりに現れます。
ドンが刑務所に入ってしまった真実を隠そうとする哲矢、何も知らないエミ、そして誰を責める訳でもなく、自分の事よりも相手の事を想い行動するドン。
とにかくドンが心優しい性格で、それが故に数々の不幸が襲い掛かりますが、そんな中でも純粋を貫き、人間を愛し続ける生き様には心打たれるものがあります。
読み進むにつれて心がどんどん洗われていく漫画ではありますが、ドンの純粋さにつけ込む人間の汚さも描かれており、読んでいて辛くなるシーンが多い漫画でもあります。
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