熱狂的支持を受けた爆弾作品 『さくらの唄』
概要
- 巻数:2巻(上下巻)【完結】
- 作者:安達哲
- ジャンル:青年マンガ/ラブストーリー/学園/ヒューマンドラマ
- 出版社:講談社
- 雑誌:ヤングマガジン
鬱屈した日々を送っていた高校生・市ノ瀬利彦(いちのせ・としひこ)は、絵画を通し、学校のマドンナ・仲村真理(なかむら・まり)と親しくなる。彼女主演の映画を作り、文化祭で上映するべく、級友達と活動を始める利彦。真理という明るい太陽に照らされて、利彦の青春はようやく煌(きらめ)き出す…はずだった。'90年代、日本中の青少年の脳髄を揺さぶった、青春漫画の金字塔!!
あらすじ
序盤は高校三年生である主人公・俊彦のありふれた日常と学校生活が描かれていますが、中盤に差し掛かると一転、主人公の叔父である久吉による金・権力・支配・暴力・セックスが一気に氾濫します。
特に久吉の罠にはまり、多額の借金を背負った三ツ輪先生(俊彦の学校の先生)を俊彦の初体験の相手としてあてがったり、文化祭で利彦が苦心の末に作り上げた作品を三ツ輪先生との初体験の映像にすり替えたりと、久吉の支配がどんどん進んでいきます。
そんなどうしようもできない現実に抗う主人公を見ていると苦しくなってしまいます。
結局、主人公も金や欲、性にどっぷりと溺れてしまい…
内容が本当に変態的な漫画で、最終巻では成年コミックに指定された問題作でもあります。
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